今度こそ「亡国のイージス」
本|
2006-09-10(日) 22:00
「亡国のイージス」を読み終えました。福井晴敏の本は「終戦のローレライ」に続いて2作目です。ずしりと腹にこたえました。私の場合,本を読むときに一番集中できるのは何故か電車の中と駅のホームなので,通勤時や電車で移動するときは必ず本を持っています。特に朝夕の通勤時には電車の中で必ず文庫本を開いています。普通は約15分の乗車時間でだいたい10〜15ページ読んで下車駅に着くと本を閉じますが,それでは足らずに下車してからホームのベンチで続きを読むこともあります。それは当然,面白い本の場合ですが,そんな本にはなかなか出会えません。そんな中,福井晴敏の2冊は,1年ぶりくらいでホームで読んだ本でした。
「亡国のイージス」は文庫本で1000ページを超える大作でありながら,現場で働くたたき上げの自衛官と○○○の工作員を主軸に,自衛隊の抱える矛盾,官僚機構の功罪,そして日本の国のあり方などに鋭く迫り,全く飽きることなく読ませてくれました。主人公達の超人的な活躍は物語ですからご愛嬌としても,自衛隊のエリート幹部と現場上がりの兵卒達の二重構造と対立はどんな組織にも当てはまる構図に思え,サラリーマンも経験しているという作者の奥深さを感じました。
次は東野圭吾の「秘密」を読み始めましたが,時間はかかっても福井晴敏は制覇したい作家のひとりです。
<訂正9/11>ストーリー上の肝心なところをバラしていたので伏字に訂正しました。





