読書の春
本|
2008-04-30(水) 23:56
先週土曜日に買った今野敏「隠蔽捜査」。あっさりした文体で,私にしては珍しく4日間で読み終えました。面白いことは面白かったのだけど,ある評論家がこの小説を評して「むせび泣いた」と言っていたので,期待していた割には肩透かしでした。聞き違いだったのかも。あと,ナントカ賞を受賞!というのにも弱いです。(吉川英治文学新人賞受賞作品)次は矢口敦子「償い」。このあいだNHKでインタビューをやっていたので話題になっているのかな~,というだけで選びました。全く絵に描いたようなミーハーですな。
てのひらの闇
本|
2007-08-23(木) 22:56
自宅アパートから職場までは徒歩30分。往復歩くと一日1時間のウォーキングで結構な運動量になります。健康のためと思い4月から徒歩で頑張っていたのですが,暑さに負けて7月中旬から自転車で通勤するようになりました。ケルビム号ではなく前任者氏の形見(あわわ・・)のシブいママチャリ。通勤鞄が入るデカいバスケットがチャームポイント!
ということで最近は電車,バスにはほとんど乗らないせいか本を読まなくなりました。以前は通勤バッグに必ず文庫本が入っていましたが,今では家に置きっぱなしです。でも先週取った夏休みでちょっと余裕があったせいか久々に一冊読み始めました。『てのひらの闇』藤原伊織[著]。『テロリストのパラソル』と同様,繊細だけど大胆にして行動が読めない主人公で話が進みます。
ボケ防止に読書,なんて言うとあまりにも悲しいけれど,やはり読書続けないとね。ボケないように・・・
肩ごしの恋人
本|
2007-03-10(土) 19:56
- 題名
- 肩ごしの恋人
- 著者
- 唯川恵(ゆいかわけい)
- あらすじ
- 結婚,離婚を繰り返し,欲求の赴くままに行動する「るり子」。クール過ぎて恋にのめりこむことも出来ない「萌」。そして己が生き方を模索する二人の周りを通り過ぎてゆく男達。るり子はゲイ専門誌の書店長リョウに熱を上げ,萌は高校生の崇,妻子持ちの柿崎の二人と微妙な関係を持つようになる。るり子と萌の行く末は・・・。第126回直木賞受賞作
- お勧め度
- ★★★☆☆(3/5)
るり子と萌の口からは身も蓋もない台詞がポンポン飛び出してきます。どう頑張っても男性にはかけないタイプの小説。唯川恵は前々から気になっていた作家でしたが,次の作品を読むのは相当先のような気がしています。
最後の逃亡者
本|
2007-03-03(土) 11:35
- 題名
- 最後の逃亡者
- 著者
- 熊谷独(くまがいひとり)
- あらすじ
- 旧ソビエト連邦の軍事造船所に招聘された機械技術者岡部。ソ連海軍は画期的な潜水艦の推進装置を開発するため日本の技術を必要としていた。プロジェクトに関わるうちに軍事機密を知りすぎた岡部。軍部の暗殺計画を察知した岡部はモスクワで知り合った娼婦エレーナを伴いノルウェーへの逃避行を開始する。背後に迫る軍部と警察組織。岡部とエレーナは逃げ切れるのか?
- お勧め度
- ★☆☆☆☆(1/5)
途中から斜め読みになってしまいました。とにかく暗い。全編,旧ソ連の官僚主義,書類第一主義,監視社会,賄賂の横行・・・,等々がこれでもかと描かれます。背景は極寒の大地,昇りきらぬ太陽,降りしきるみぞれ混じりの雨。ロシアに行ってみよう,などという気はこの本を読むと見事に消えうせます。結末も・・・,限りなく冷たい。
第11回サントリーミステリー大賞受賞のこの本,私には最近になく"はずれ"でした。著者よ,許せ!
永遠の出口
本|
2007-02-15(木) 01:01
- 題名
- 永遠の出口
- 著者
- 森絵都
- あらすじ
- 両親と姉の四人家族で育つ主人公岸本紀子。どこにでもいる女の子の日常と小学校から高校卒業までの成長過程を通して思春期の揺れ動く心や焦り,淡い心情が9章の連作集に描かれる。 第6章「時の雨」は夫婦の危機を繕うとする姉妹を描いて秀逸。
- 父親の浮気から危うくなった両親をおもんぱかり,姉景子の発案で温泉旅行に出かける岸本一家。関係修復を願う景子の気遣いをよそに歩み寄りの兆しすら見えない父と母。不安を抱えながらも為すすべない紀子。しかし長年連れ添った夫婦の機微,大人の心根は高校生と中学生の想像を遙かに超えたところにあった。
- 2004年本屋大賞第4位。
- お勧め度
- ★★★★☆(4/5)
誰もが経験しているにもかかわらず,ある時期になると忘れてしまう青春期の不安と葛藤。大人にはこの気持ちは解らない,などと思いつつもその”大人”に一歩一歩近づいて行ってしまう焦り。
紀子が小学校から高校で過ごす永遠とも思えるような時間が各章ごとに鮮やかな断面に切り取られていきます。級友との誕生会,子供だけの遠出,非行と万引き,アルバイト,恋愛とデート,卒業と別れ・・・。読んでいてああ,こんなこと,あんなこともあったなと,懐かしくも自分の学生時代が思い起こされました。「時の雨」は何だか身につまされてホロっと来ましたし。
紀子の父親のようにどっしりと構えていたいと。別に浮気しているわけじゃありませんけど。 重たいミステリーやサスペンスに疲れたときに読むと心にしみる一冊。エピローグもしゃれています。元気をもらいました。






